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●2016年1月5日
本田さんこんばんは。
ottava salone としては今日が最後ですね。
今までの夕べの楽しい時間を本当にありがとうございました。
本田さんにいつかメールしたいな〜と思っていた話題に飛行機の事があります。
わたしも結構飛行機好きで、有名な飛行機雑誌エアークラフトは全号持っているほどです。
本田さんはスピットファイアーのお話を良くされるのですが、
イギリスの飛行機は流線型を生かしたスマートなものから、
結構グロテスクな何でこんな飛行機を作ったのだろうというものまで非常に個性的だと思うのです。
その中でわたしの一番好きなイギリスの飛行機はフェアリーソードフィッシュです。
第二次大戦中近代的な全金属の単葉機が活躍する中で、
このフェアリーソードフィッシュは金属の骨組みでありながら布張りで、しかも複葉機でした。
しかし重たい魚雷を搭載し哨戒機として、あるいは偵察機として立派に活躍したとのことです。
小回りが利き操縦性は抜群で、あまりに速度が遅すぎたので敵艦の大砲の想定速度以下となり弾丸が機種の前を通り過ぎたそうです。
また追いかける飛行機もあまりにソードフィッシュが遅すぎるため失速してしまうほどだったとか。
こちろん艦上攻撃機としての着艦性能が抜群であったことは言うまでもありません。
こんな古風な飛行機ですが航空母艦に収納される時は主翼が胴体方向に平行になるように折れ曲がり、
ギミックなところがかなりマニア心をくすぐります。

きょうはゆっくりとした働き者のフェアリーソードフィッシュに似合う曲として
ヴォーンウィリアムス交響曲2番「ロンドン交響曲」3楽章をリクエストしますのでよろしくお願いします。

ラジオネーム「ピッカリング」より

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●2015年9月23日

ゲレン大嶋さんこんばんは。
この連休中は20日はアクアラインを渡って横浜に行きましたが、あまりの道の混みようにへとへとになってしまいました。
その後はあまり遠出をせず庭の手入れをしながらゆっくりとすごしました。
今年は思いの外ザクロが豊作で(一つの木で90個も実がなったんですよ)ジュースにして家族に飲ませたら好評でした。
ザクロの実を剥くこと四時間、その間にブラームスの交響曲全集を聴くことができて満たされた気分になりました。
今日のお題の「心と体に優しいクラシック」として、ブラームス交響曲4番2楽章をリクエストします。よろしくお願いします。

ラジオネーム「ピッカリング」より



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●2015年9月17日

斎藤さんこんばんは。

斎藤さん知ってましたか。
成人式の着物って二年前から予約しておくってこと!
先日妻と娘に従って近くの着物屋さんに行きました。
「いっぱい御試着なさってください〜」の声に乗せられて、
娘は10着位試しました。
そして最後に残った一着にしようと決めました。
事前にレンタルと新品が混ざっているという事は知っていましたが、
やはり見た目に惹きつけられて新品の着物を買う羽目になってしまいました。

お会計の相談をした時の値引き前の金額にめまいを覚えましたが、
相談後の金額を見てとりあえず気を取り直しました。
今は着付け、髪のセット、写真など全部セットで入っているんですよね。
おまけに卒業式用の袴も無料で貸して下さるとのこと。
実は妻は事情があって成人式を上げることが出来なかった経験を持ちます。
その話を聞いてお店の人が好意で妻にも振袖を着せてくださいました。
ホントうれしくてわたしももらい涙を流してしまいました。

娘の一生に一度の貴重な体験を、家族で共感できた思い出に残る一日でした。
ローンの契約で骨を折って下さったお店の人に、
翌日電話でお礼をしたら、お店の人が感激して後日お手紙まで送ってくださいました。

今日は成人式の着物選びに似合う一曲として、
ショパンのピアノ協奏曲1番2楽章をよろしくお願いします。

ラジオネーム「ピッカリング」より

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●2015年9月9日

ゲレン大嶋さんこんばんは。

わたしは今から34年前の昔、学生会で新聞作成を担当していたのですが、
その時ふとあるきっかけから昼休みのレコードコンサートをやることになってしまいました。
どのような音楽をかけたらよいか悩みましたが、
当時流行っていた槇村さとるさんの『愛のアランフェス』の人気にあやかって、
アランフェス協奏曲を選びました。
演奏はぺぺ・ロメロ、ネヴィル・マリナ―、アカデミー室内管弦楽団のものでした。
当時この曲を知っている人は非常に少なく、
視聴覚室に40人くらいの方が集まってくれたとお思います。
聴いた後でみんな「いい曲だったね」と褒めてくれました。
わたしにとってアランフェス協奏曲は、
他の人よりちょっとおしゃれを実現できたプチ自慢の曲でもあります。
今日はいつもあまり聴く事のない3楽章をよろしくお願いします。

ラジオネーム「ピッカリング」より


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●2015年9月1日

本田さんこんばんは。
今日はわたしがottavaを聴き始めた時から特に親しくさせていただいた、
岩太郎さんのお誕生日です。
いつもご出張が多い激務の中で、
これからも健康が守られてお仕事の上に、
ご家族の上に祝福が大いにありますようにお祈りいたします。

鷲のように高く空を舞うことが出来るようにとプレゼントの曲を選んでみました。
実はこの曲2年前にも岩太郎さんにお贈りしました。
今日再びシベリウスのヴァイオリン協奏曲2楽章をリクエストしますのでよろしくお願いします。

ラジオネーム「ピッカリング」より

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●2015年12月17日

【キッズスペシャル】
斎藤さんこんばんは。

わたしは中学校1年生の尾束光と申します。
今年から吹奏楽部に入ってサックスを吹いてます。

わたしはスタン・ゲッツさんの星影のステラを聴いて、
あんな流麗なんだけど人生の哀愁を感じさせるようなプレイヤーになりたいと決心しました。

どうしたらサックス上手になりますか。
うちのバンマスに聞いてもイマイチなんです。
斎藤さんどうぞよろしくお願いします。

ラジオネーム「尾束光」より

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●2015年10月29日

斎藤さんこんばんは。

だらりあん自慢コーナーにエントリーです。
わたしの職場で議論になっていることがあります。
おしっこをした後でぶるっと震えるのは何故か。

<ヒートバランス説>
おしっこをすると体内から熱が外部に放出されるため、
ヒートバランスが崩れて熱を補おうとして体が震える。

<圧力バランス説>
大量のおしっこをすると膀胱が大幅に縮むため、
体内の圧力バランスが崩れ体を縮めようとして震える。

<検証方法案>
おしっこしながら約40度のお湯を飲んだ場合体は震えるか?
震えなければ次におしっこしながら冷水を飲んだ場合体は震えるか?

未だ検証に至らず結論が出てません。
だらりあんの曲として、ストラヴィンスキー「プルチネルラ」から
第7曲ヴィヴォをよろしくお願いします。


ラジオネーム「ピッカリング」より



●2015年9月28日
斎藤さんこんばんは。

OTTAVAマグカップ第二弾買いました。
第一弾を買い損ねたので嬉しいです。

マグカップについてあれこれ考えているうちに、
こんなものがあったらと妄想しました。
商品名「コップのしげるん」です。
添付の案をご覧ください。

こんな風なものをプレゼンター全員分揃えて、
OTTAVAの事務所の一階にがちゃがちゃで置いてみてはどうでしょう。
シークレットはスタジオ入場券なんていうのもいいですよね。
是非ご検討ください。

ラジオネーム「ピッカリング」より


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●2015年9月11日
モーリーさんこんばんは。
先週の宿題、「ブリトーを食べよう」をやってみました。

生地は近所のスーパーに売ってなかったので、インターネットのレシピで作ってみました。
具はチーズ、ハムを中心にオイルサーディン、庭のバジルを載せて、レンジで一個当たり30秒温めて出来上がりです。家族には好評でした。

<生地(トルティーヤ)レシピ>
薄力小麦粉 300g
コーンスターチ 30g
ベーキングパウダー 5g
塩 5g
砂糖 10g
オリーブオイル 大さじ3杯
お湯 200g

ラジオネーム「ピッカリング」より



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●2015年9月1日

本田さんこんばんは。
今日はわたしがottavaを聴き始めた時から特に親しくさせていただいた、
岩太郎さんのお誕生日です。
いつもご出張が多い激務の中で、
これからも健康が守られてお仕事の上に、
ご家族の上に祝福が大いにありますようにお祈りいたします。

鷲のように高く空を舞うことが出来るようにとプレゼントの曲を選んでみました。
実はこの曲2年前にも岩太郎さんにお贈りしました。
今日再びシベリウスのヴァイオリン協奏曲2楽章をリクエストしますのでよろしくお願いします。

ラジオネーム「ピッカリング」より


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●2015年7月21日
斎藤さんこんばんは。

先週ブラームスのドイツレクイエムについてメールさせていただきましたがその第二信を送ります。
ドイツレクイエムのことを色々調べると、歌詞に、キリストの十字架、受難、復活に触れている場所がないとか、
救済の意味やキリスト者の希望についても触れられていないため、
教会で宗教曲として上演する場合、教義的に問題ありと考えられたとありました。
ブラームスは、音楽家であると同時に神学者であるラインターラーに宛てた手紙の中で、
「意図的にヨハネによる福音書第3章16節は避けた」と言っているとのことでした。

ヨハネによる福音書第3章16節
神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。

確かにブラームスはキリストの復活についての信仰は消極的であったかも知れません。
しかしドイツレクイエムの歌詞を見ると、
冒頭の一句は最もイエスキリストらしい誰でもが知っている有名な聖書箇所であるし、
更に聖書の御言葉の力を強く信仰している聖書個所が随所に選択され、
恩人のシューマンや母親の死を契機に取り組むにふさわしい最高の芸術を創り上げたと思うのです。
失ったものを超えて歩みだすために、目指すべきものは芸術も宗教も同一であり、
精神の勝利と自由を勝ち取るために私たちに贈られたブラームスの証であると確信した次第です。

取りとめのないメールですいません。
まだしばらくこの曲への感動は続きそうです。

ラジオネーム「ピッカリング」より

---------------------<前回メール>------------------------------------------
斎藤さんこんばんは

最近わたしはブラームスのドイツレクイエムに目覚めました。
ブラームスを得意とするある演奏家のCDに出会って初めてこの曲の良さが分かったのです。
(斎藤さんにだけ内緒でお伝えすると、それはケンぺ/ベルリンフィルの演奏です。)
今まで聴いた演奏は荘厳な格調高い、どちらかといえば近寄りがたい演奏でしたが、
今回聞いた演奏はまるで羽根布団にくるまるかのような、優しさと平安に満ちた演奏でした。
斎藤さんは演奏の違いで目からうろこが落ちるという経験は沢山おありでしょうが、
わたしにとっては大変貴重な体験で生涯の財産になるような出来事でした。
しばらくドイツレクイエムをマニアックに攻めてみたいと思います。
今日はドイツレクイエムからどの曲でも良いので一曲よろしくお願いします。

ラジオネーム「ピッカリング」より

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●2015年6月18日
斎藤さんこんばんは。

最近わたし少し痩せたんです。
数か月で1.5キロ。
理由は妻が毎朝、毎晩作ってくれるスムージーです。
基本はリンゴジュースベースにセロリ、小松菜とレモンを少し入れた野菜ジュースです。
これを飲むとお腹がいっぱいになって、ご飯をあまり食べなくなるのです。
明らかにお米は半分の量になりました。

もう一つ、ダイエットだけでなく、
スムージーは精神的に非常に落ち着いて、
しかも気持ちがアゲアゲになります。
全然イライラしなくなったし、
仕事も、もう何でも出来るような感じです。

今日はスムージーでアゲアゲな一曲として、
モーツアルトのプラハの一楽章をよろぴく。

ラジオネーム「ピッカリング」より

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●2015年5月14日
音楽じまん西東(千葉)

斎藤さんこんばんは。
わたしは千葉県袖ケ浦市に住むクラシックファンです。
千葉県は千葉市より北は音楽施設も豊富でクラシック音楽に触れる機会を得やすいのですが、
千葉市より南はもはや別の県と呼ぶべきで、どちらかといえばちょっとさみしい感じがします。
例えば袖ケ浦市にはわたしの知る限り、新譜のCDショップもなく、
市民会館はありますが、クラシックコンサートの開催も頻度は少ないです。
(身の回りには楽器を弾く人とか、クラシックファンも多いのですが不思議です。)

こんな環境の中で、いかにクラシック音楽をサバイバルに楽しむかといえば、
もっぱら中古CDショップめぐりに精を出しています。
わたしはCDを物色するのが大好きで、
某中古CDショップの袖ヶ浦店、木更津店、君津店、浜野店、辰巳台店などの南房総地区を巡回しています。
田舎町の店に面白いものがあるの?とお思いでしょうが、
新宿、御茶ノ水や千葉にもある某某中古CDショップは大方正しい査定がなされていて、
掘り出し物を見つけることは難しいです。
しかしわたしの回っているこれらの店はクラシックにあまり詳しくないと見えて、
かなりエキサイティングな経験をすることが出来ます。
最初に280円、500円のクラシックコーナーを見ますが、
本命は280円、500円のロックコーナーに隠れています。
ここでライヒ、ペルト、シェーンベルグの他数多くの現代音楽作品に出合うことが出来るのです。
(ロックと間違えちゃうんだな〜。)
もちろん現代音楽だけでなくネーメ ヤルヴィのシベリウス交響曲全集を500円でなんてことも。
まだまだお店の人にはクラシック音楽に詳しくならずにこのままでいてほしいなんて思いながら、
やっぱりもっと文化的な生活に憧れているわたしでした。
(誰か南房総のいいとこ教えて下さい〜。)

ラジオネーム「ピッカリング」より

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●2015年5月6日
斎藤さんこんばんは。
ゆるキャラ案募集とのことで、
妻と共同で考えて見ました。

いつまでも音楽を愛する者でありたいという思いから、
「OTTAばーさん」、「OTTAじーさん」というキャラクターを提案します。
よろしくご検討ください。

ラジオネーム「ピッカリング」より 





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●2015年5月6日
斎藤さんこんばんは。
OTTAVAシールを車に貼った時のカバー用透明シールについて、
5月6日の検討状況を報告します。
カバー用の透明シールは私の住むような田舎町では中々入手できませんでした。
ホームセンター、カーショップを何軒も巡りましたが思うような製品はなかったです。
インターネットを調べるとステッカーキットの透明シートを使うか、
警察署に行って車庫証明表示用の透明シールをいただくかが手堅いやり方だと分かりました。
しかしキットはインターネットで注文して2000円程度かかるし、警察署にも行くのも縁起が悪いと思いました。
この様にして連休最終日お財布に優しく、今日何とかしたいという思いから、
意を決して100円ショップに向かいました。
(ステッカーを貼る前に考えることの出来ない性格を情けなく思っています、本当は!)
その前にステッカーカバー用のシールの要求事項と一般的プラスチックの特性を調べました。
             耐水性 耐熱性 耐候性     備考
@ビニール(塩化ビニール) ○   △   ○     加熱で黄変する
(ビニールシート)
Aポリエチレン(PE)   ○   ○   ×     光に当たって劣化する
(スーパー袋)
Bポリプロピレン(OPP) ○   ○   ×     光に当たって劣化する
(透明荷造りテープ)
Cポリエチレン
 テレフタレート(PET)  ○   ○   ×     光に当たって劣化する
(ペットボトル)
Dアクリレート樹脂     ○   ○   ○     耐候性に優れている
(UV防水スプレー)
Eポリエステル樹脂     ○   ○   ○     耐候性に優れている
(車庫証明シール)
ステッカーキットの透明シートはポリエステルフィルムでやはり車庫証明シールと同一の物でした。
しかし残念ながら100円ショップでは入手出来ません。
私の選んだ方法はポリプロピレン(OPP)の透明荷造りテープで表面をカバーした後、その上にアクリレート樹脂の入った防水スプレーを散布するというやり方でした。
この方法が成功するという保証はありませんので、
よい子のみなさんはとりあえず真似しないでください。
わたしがこの夏の実験を通して、成功すれば再度報告させていただきます。
なお今回貼り付けたOTTAVAシールの横に防水スプレーを散布しないポリプロピレン(OPP)の透明荷造りテープを貼りましたので、
防水スプレーの効果も合わせて検証できるかと思います。
それではみなさん4か月後にお会いしましょう。

ラジオネーム「ピッカリング」より




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●2015年5月5日
斎藤さんこんばんは。

今年のラフォルジュルネは5月4日に行くことが出来ました。
そこで2つのコンサートを聴くことが出来たので報告いたしたく、
メールしました。

1コンサートNO341
オーヴェルニュ室内管弦楽団、ロベルト・フォレス・ヴェイセス指揮
 ベンジャミン・ブリテン追悼のカントゥス他

 実は当日の朝わたしは出がけに妻と娘の二人と大喧嘩をして出てきて最悪の気分でした。
 それでも何とか朝早いコンサートの切符を手にすることが出来て、
少し気持ちを取り戻すことが出来ました。
 席に着いたらわたしの前には幼稚園生位の男の子二人と両脇に
 お父さんとお母さんの二人が腰かけました。
 わたしは嫌な予感がしましたが、
 一曲目のバッハピアノ協奏曲5番では案の定男の子がオペラグラスを頻繁に取り合ったり、
 あたまを動かしたりで、両脇のお父さんとお母さんは子供を制するのに必死な様子でした。
 まいったな〜と思いながら、わたしは朝妻が言ったことを思い出しました。
 「どんな人も色々問題を抱えていて、そんな慌ただしい生活の中でも、
 一生懸命音楽を楽しんでいるのよ。」とわたしに諭した言葉を思い出し、
 ひょっとしたらこのお母さんとお父さんは、
 子育ての中で一生懸命音楽を求めてこの席に座っているのだなと思いました。
 そして「神様、どうぞこのお二人に安らぎの一時をお与えください。
 二曲目のカントゥスだけはどうぞ静かな環境をお与えください。」と祈りました。

 二曲目のカントゥスの鐘の音の荘厳さに、二人の男の子は驚きの顔を見せましたが、
 それに続く弦楽の天国の調べを聴くや、直ちにオペラグラスを放し、
 両脇のお父さん、お母さんの膝に顔をうずめ静かに寝入ってしまいました。

 CDで聴くこの曲はどちらかと言えば雪の舞い散る冷えた光景を思い浮かべがちですが、
 この日の生の演奏は心の中の霊が湧き出でて全身が熱く燃えるように感じました。
 涙の声を前の席の子供たちに悟られないように必死でこらえました。
 曲の最後に鐘の音がかすかに響く余韻が約7秒位続き、
 そうして場内からひときわ大きい拍手が沸き起こりました。
 最後にはやんちゃな男の子二人も真剣な面持ちで拍手を贈っていました。

2コンサートNO343
 ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル、ダニエル・ロイス指揮
 ヘンデル「主は言われた」(デキシット・ドミヌス)他
 
 二曲目のヘンデル「主は言われた」(デキシット・ドミヌス)は初めて聴く曲でした。
 歌詞の聖書引用箇所である詩篇110編は、
 ダビデの時代まだ見ぬイエス・キリストの栄光を予言する書として有名なものです。
 受難のテーマになぜ再臨の歌を選んだのだろうかとふと思いながら、わたしは考えました。
 マタイの受難曲ですらその曲の中に苦難だけでなく将来の栄光の表現を見ることが出来る。
 したがって今日の再臨の歌も単に喜びだけでなく、
 その基礎となった十字架の受難を思う事が出来るはずだと考えました。

 一曲目から躍動感のある瑞々しい命に溢れた素晴らしい演奏でした。
 合唱は少人数でそれぞれのパートがくっきりと明確に区分され、
 鮮明に透明感を持って響き、かつ考えられないくらいの声量が迫ってきました。
 まるで灼熱の中でオレンジの切り口から滴る果汁を飲んだかのような潤いを感じました。
 そしてステージに立つ演奏者の姿のコントラストが強烈に迫り、
 輝きの中にめまいを覚えたほどです。
 しかしその輝きをより際立たせるがごとく、
 喜びの歌声の中に同時に受難の悲哀の影はっきりと感じることが出来ました。

 1曲目から9曲目まで夢のような時間が過ぎました。
 初めてメサイアを聴いた時の様な充実感を味わいました。
 少人数の割には非常に声量豊かな演奏だったという事ではありません。
 その評判に相応しい緻密でしなやかで染み入る演奏だったという事ではないのです。
 わずか35人の合唱と2人の声楽家、そして小編成の器楽アンサンブルが、
 Cホール1500人の聴衆を圧倒し、言葉を失わせ、
 その身を震わさせて、心の鎖を解き放ったのです。
 
 演奏後は声援と拍手と団員の足踏みが繰り返され、
 宗教曲に相応しくない第九に勝る熱狂が場内を包みました。

 追伸:サイン本当にありがとうございました。大切に寝室に飾っています。
 
ラジオネーム「ピッカリング」より 。


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●2015年4月23日
【映画とクラシック】

斎藤さんこんばんは。
オーケストラの物語を取り扱った映画は沢山あります。
そしてそれらの映画は思いっきりコミカルで、
ラストシーンで思いっきり泣かせなくてはなりません。
落ちぶれた指揮者と同様に札付きの団員、
そしてそこにいまだかつて想像もしたことのない奇跡が湧き起こらなくてはならないのです。

わかっちゃいるけどやめられない。
まるでカラータイマーが点滅する最後の最後で怪獣をやっつけるウルトラマンを応援する如く
何回この手の映画が上映されてもつい見に行ってしまいます。

しかし映画「オーケストラ」このレベルを遥かに超えています。
指揮者や団員の落ちぶれ方が尋常ではない、
あきらかに無理だろ〜と思える障害をごり押しして、
やっと手にしたコンサートをリハーサルなしのぶっつけ本番で臨むという所も完全にクレイジー、
しかしそのどたばたの中で登場するバイオリニスト「アンヌ・マリー・ジャケ」は美しすぎるし、
その生い立ちがかわいそすぎて、応援したくなる気持ちはソチの真央ちゃん級。
最後のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のシーンは指揮者「アンドレイ」がなぜ強硬に彼女の出演にこだわったのか、
そして団員とも深いかかわりのあるその生い立ちが明らかにされ、
それに比例するがごとく団員の演奏が神がかったものとなり観る者の胸が溢れそうになるのです。

シーンと音楽が同じくらい重要な役割をもって迫ってくるのは、
やはりオーケストラの物語を題材に扱っている映画ならではのものでしょう。
映画とクラシック、わたしのおすすめは映画「オーケストラ」のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲です。

ラジオネーム「ピッカリング」より

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●2015年4月21日
本田さんこんばんは。

わたしは15才の時から一緒に過ごした古くからの寮の友人と、週に数回メールでクラシック談義を交わしています。
その中でわたしの友人は究極のベートヴェンの英雄交響曲を見つけたいと言い出しました。
それもライフワークにしたいと。そもそも友人は英雄交響曲の良さが今ひとつわからないので是非これを克服したいとの事です。
わたしもその熱気に引きずられ自分のテーマを設定することにしました。
それは究極のブラームスの交響曲3番を見つけるということです。
恥を忍んで告白しますが、わたしはブラームスの交響曲3番の良さをまだ十分に理解していません。
わたしはこれからしばらくの間、究極の名盤探しに取り組んで友人に報告しなければなりません。

目標は「実らぬ恋を背負って、しかしまだ心の片隅に残された情熱を秘めた孤独な男の気持ち」を表現した、ニッチな名演奏を探すことです。
本田さんはブラームスの交響曲3番をどう思いますか。
本田さんのこの曲のイメージをお教えください。

ラジオネーム「ピッカリング」より

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●2015年4月12日
斎藤さんこんばんは。

新スタジオおめでとうございます!
音響テストとかするんでしょ。
じゃあ、これどうですか。
マーラー交響曲5番5楽章、
メチャ、ダイナミックレンジ広いっすよ。
新拠点から世界にottava の愛が発信されて、リスナーの輪が大きく広がりますように。

ラジオネーム「ピッカリング」より

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●2015年3月29日
斎藤さんこんばんは。

3月29日から受難週に入りました。
そして4月5日はイースターになります。

この時期にいつも受難曲を聴き、斎藤さんにその感想をメールすることが楽しみとなっている今日この頃です。
昨年のこの時期バッハのマタイ受難曲とヨハネ受難曲と同時にぺルトのヨハネ受難曲を紹介して下さったのを思い出し、
今回ゆっくりと聴いてみる事にしました。
受難曲は数多くの作曲家が作曲していますが、それらの中には非常に壮大な合唱曲がある一方で、
非常にシンプルな旋律からなる(まるでグレゴリオ聖歌の様な)曲もあります。
正直言ってわたしはバッハのマタイ受難曲とヨハネ受難曲には大変興味を持っていたけれども、
その他の曲はあまり興味を持てずにいました。

しかしあることがきっかけで、これらの比較的地味な受難曲を大変好きになったのです。
きっかけは受難曲に関するこの文を読んだことでした。
「キリスト教では、聖週間の典礼においてイエスの受難を追想するため、かなり早い時期から受難物語の朗唱が行われていた。(ウィキペディア:受難曲より)」
福音史家とイエス役とその他の役の三人で朗唱することが受難曲のルーツなのだと知りました。
受難曲はつまり礼拝中の聖書朗読に他ならないと思いました。

全身全霊を傾けて説教者が備えた説教を聴く前に、礼拝司式者の聖書朗読を聴くことは心を神様の前に差し出すことの出来る貴重な瞬間でもあります。
受難曲を聴くこととは神様が語る言葉を、自らが心を開いて受け取る事に他なりません。
十字架の意味と自分とのかかわりを見つめなおす事、これこそが受難曲が与えてくれる至福の時間を味わう方法だと思いました。
ペルトの淡々としかし選び抜かれた単純な旋律が、聖書の言葉を清らかに差し出します。
全曲を通してヨハネの受難曲のテキスト(ヨハネ18章1節〜19章30節)以外に出てくる言葉は二か所だけ。
冒頭の「ヨハネによる私たちの主イエズス・キリストの受難」という導入の言葉と、
最後の「私たちのために苦しみを受けられた御方、私たちを憐れんでくださいアーメン」という言葉です。
そして最後の言葉は天国にある碧玉、めのう、サファイヤ、エメラルドにも似た単純で神々しい響きで結ばれます。
あたらしい受難曲の魅力に触れることの出来た大変素晴らしい経験でした。

もし許されましたらぺルトの「ヨハネ受難曲」の最後のアーメンの所だけでもお聴かせ願えればと思います。
よろしくお願いします。


ラジオネーム「ピッカリング」より

------------------------<ご参考:ヨハネ18章1節〜19章30節:新共同訳聖書>-----------------------------------------------------------

[ 18 ]

◆裏切られ、逮捕される
18:1 こう話し終えると、イエスは弟子たちと一緒に、キドロンの谷の向こうへ出て行かれた。そこには園があり、イエスは弟子たちとその中に入られた。
18:2 イエスを裏切ろうとしていたユダも、その場所を知っていた。イエスは、弟子たちと共に度々ここに集まっておられたからである。
18:3 それでユダは、一隊の兵士と、祭司長たちやファリサイ派の人々の遣わした下役たちを引き連れて、そこにやって来た。松明やともし火や武器を手にしていた。
18:4 イエスは御自分の身に起こることを何もかも知っておられ、進み出て、「だれを捜しているのか」と言われた。
18:5 彼らが「ナザレのイエスだ」と答えると、イエスは「わたしである」と言われた。イエスを裏切ろうとしていたユダも彼らと一緒にいた。
18:6 イエスが「わたしである」と言われたとき、彼らは後ずさりして、地に倒れた。
18:7 そこで、イエスが「だれを捜しているのか」と重ねてお尋ねになると、彼らは「ナザレのイエスだ」と言った。
18:8 すると、イエスは言われた。「『わたしである』と言ったではないか。わたしを捜しているのなら、この人々は去らせなさい。」
18:9 それは、「あなたが与えてくださった人を、わたしは一人も失いませんでした」と言われたイエスの言葉が実現するためであった。
18:10 シモン・ペトロは剣を持っていたので、それを抜いて大祭司の手下に打ってかかり、その右の耳を切り落とした。手下の名はマルコスであった。
18:11 イエスはペトロに言われた。「剣をさやに納めなさい。父がお与えになった杯は、飲むべきではないか。」
◆イエス、大祭司のもとに連行される
18:12 そこで一隊の兵士と千人隊長、およびユダヤ人の下役たちは、イエスを捕らえて縛り、
18:13 まず、アンナスのところへ連れて行った。彼が、その年の大祭司カイアファのしゅうとだったからである。
18:14 一人の人間が民の代わりに死ぬ方が好都合だと、ユダヤ人たちに助言したのは、このカイアファであった。
◆ペトロ、イエスを知らないと言う
18:15 シモン・ペトロともう一人の弟子は、イエスに従った。この弟子は大祭司の知り合いだったので、イエスと一緒に大祭司の屋敷の中庭に入ったが、
18:16 ペトロは門の外に立っていた。大祭司の知り合いである、そのもう一人の弟子は、出て来て門番の女に話し、ペトロを中に入れた。
18:17 門番の女中はペトロに言った。「あなたも、あの人の弟子の一人ではありませんか。」ペトロは、「違う」と言った。
18:18 僕や下役たちは、寒かったので炭火をおこし、そこに立って火にあたっていた。ペトロも彼らと一緒に立って、火にあたっていた。
◆大祭司、イエスを尋問する
18:19 大祭司はイエスに弟子のことや教えについて尋ねた。
18:20 イエスは答えられた。「わたしは、世に向かって公然と話した。わたしはいつも、ユダヤ人が皆集まる会堂や神殿の境内で教えた。ひそかに話したことは何もない。
18:21 なぜ、わたしを尋問するのか。わたしが何を話したかは、それを聞いた人々に尋ねるがよい。その人々がわたしの話したことを知っている。」
18:22 イエスがこう言われると、そばにいた下役の一人が、「大祭司に向かって、そんな返事のしかたがあるか」と言って、イエスを平手で打った。
18:23 イエスは答えられた。「何か悪いことをわたしが言ったのなら、その悪いところを証明しなさい。正しいことを言ったのなら、なぜわたしを打つのか。」
18:24 アンナスは、イエスを縛ったまま、大祭司カイアファのもとに送った。
◆ペトロ、重ねてイエスを知らないと言う
18:25 シモン・ペトロは立って火にあたっていた。人々が、「お前もあの男の弟子の一人ではないのか」と言うと、ペトロは打ち消して、「違う」と言った。
18:26 大祭司の僕の一人で、ペトロに片方の耳を切り落とされた人の身内の者が言った。「園であの男と一緒にいるのを、わたしに見られたではないか。」
18:27 ペトロは、再び打ち消した。するとすぐ、鶏が鳴いた。
◆ピラトから尋問される
18:28 人々は、イエスをカイアファのところから総督官邸に連れて行った。明け方であった。しかし、彼らは自分では官邸に入らなかった。汚れないで過越の食事をするためである。
18:29 そこで、ピラトが彼らのところへ出て来て、「どういう罪でこの男を訴えるのか」と言った。
18:30 彼らは答えて、「この男が悪いことをしていなかったら、あなたに引き渡しはしなかったでしょう」と言った。
18:31 ピラトが、「あなたたちが引き取って、自分たちの律法に従って裁け」と言うと、ユダヤ人たちは、「わたしたちには、人を死刑にする権限がありません」と言った。
18:32 それは、御自分がどのような死を遂げるかを示そうとして、イエスの言われた言葉が実現するためであった。
18:33 そこで、ピラトはもう一度官邸に入り、イエスを呼び出して、「お前がユダヤ人の王なのか」と言った。
18:34 イエスはお答えになった。「あなたは自分の考えで、そう言うのですか。それとも、ほかの者がわたしについて、あなたにそう言ったのですか。」
18:35 ピラトは言い返した。「わたしはユダヤ人なのか。お前の同胞や祭司長たちが、お前をわたしに引き渡したのだ。いったい何をしたのか。」
18:36 イエスはお答えになった。「わたしの国は、この世には属していない。もし、わたしの国がこの世に属していれば、わたしがユダヤ人に引き渡されないように、部下が戦ったことだろう。しかし、実際、わたしの国はこの世には属していない。」
18:37 そこでピラトが、「それでは、やはり王なのか」と言うと、イエスはお答えになった。「わたしが王だとは、あなたが言っていることです。わたしは真理について証しをするために生まれ、そのためにこの世に来た。真理に属する人は皆、わたしの声を聞く。」
18:38 ピラトは言った。「真理とは何か。」
◆死刑の判決を受ける
ピラトは、こう言ってからもう一度、ユダヤ人たちの前に出て来て言った。「わたしはあの男に何の罪も見いだせない。
18:39 ところで、過越祭にはだれか一人をあなたたちに釈放するのが慣例になっている。あのユダヤ人の王を釈放してほしいか。」
18:40 すると、彼らは、「その男ではない。バラバを」と大声で言い返した。バラバは強盗であった。

[ 19 ]

19:1 そこで、ピラトはイエスを捕らえ、鞭で打たせた。
19:2 兵士たちは茨で冠を編んでイエスの頭に載せ、紫の服をまとわせ、
19:3 そばにやって来ては、「ユダヤ人の王、万歳」と言って、平手で打った。
19:4 ピラトはまた出て来て、言った。「見よ、あの男をあなたたちのところへ引き出そう。そうすれば、わたしが彼に何の罪も見いだせないわけが分かるだろう。」
19:5 イエスは茨の冠をかぶり、紫の服を着けて出て来られた。ピラトは、「見よ、この男だ」と言った。
19:6 祭司長たちや下役たちは、イエスを見ると、「十字架につけろ。十字架につけろ」と叫んだ。ピラトは言った。「あなたたちが引き取って、十字架につけるがよい。わたしはこの男に罪を見いだせない。」
19:7 ユダヤ人たちは答えた。「わたしたちには律法があります。律法によれば、この男は死罪に当たります。神の子と自称したからです。」
19:8 ピラトは、この言葉を聞いてますます恐れ、
19:9 再び総督官邸の中に入って、「お前はどこから来たのか」とイエスに言った。しかし、イエスは答えようとされなかった。
19:10 そこで、ピラトは言った。「わたしに答えないのか。お前を釈放する権限も、十字架につける権限も、このわたしにあることを知らないのか。」
19:11 イエスは答えられた。「神から与えられていなければ、わたしに対して何の権限もないはずだ。だから、わたしをあなたに引き渡した者の罪はもっと重い。」
19:12 そこで、ピラトはイエスを釈放しようと努めた。しかし、ユダヤ人たちは叫んだ。「もし、この男を釈放するなら、あなたは皇帝の友ではない。王と自称する者は皆、皇帝に背いています。」
19:13 ピラトは、これらの言葉を聞くと、イエスを外に連れ出し、ヘブライ語でガバタ、すなわち「敷石」という場所で、裁判の席に着かせた。
19:14 それは過越祭の準備の日の、正午ごろであった。ピラトがユダヤ人たちに、「見よ、あなたたちの王だ」と言うと、
19:15 彼らは叫んだ。「殺せ。殺せ。十字架につけろ。」ピラトが、「あなたたちの王をわたしが十字架につけるのか」と言うと、祭司長たちは、「わたしたちには、皇帝のほかに王はありません」と答えた。
19:16 そこで、ピラトは、十字架につけるために、イエスを彼らに引き渡した。
◆十字架につけられる
こうして、彼らはイエスを引き取った。
19:17 イエスは、自ら十字架を背負い、いわゆる「されこうべの場所」、すなわちヘブライ語でゴルゴタという所へ向かわれた。
19:18 そこで、彼らはイエスを十字架につけた。また、イエスと一緒にほかの二人をも、イエスを真ん中にして両側に、十字架につけた。
19:19 ピラトは罪状書きを書いて、十字架の上に掛けた。それには、「ナザレのイエス、ユダヤ人の王」と書いてあった。
19:20 イエスが十字架につけられた場所は都に近かったので、多くのユダヤ人がその罪状書きを読んだ。それは、ヘブライ語、ラテン語、ギリシア語で書かれていた。
19:21 ユダヤ人の祭司長たちがピラトに、「『ユダヤ人の王』と書かず、『この男は「ユダヤ人の王」と自称した』と書いてください」と言った。
19:22 しかし、ピラトは、「わたしが書いたものは、書いたままにしておけ」と答えた。
19:23 兵士たちは、イエスを十字架につけてから、その服を取り、四つに分け、各自に一つずつ渡るようにした。下着も取ってみたが、それには縫い目がなく、上から下まで一枚織りであった。
19:24 そこで、「これは裂かないで、だれのものになるか、くじ引きで決めよう」と話し合った。それは、/「彼らはわたしの服を分け合い、/わたしの衣服のことでくじを引いた」という聖書の言葉が実現するためであった。兵士たちはこのとおりにしたのである。
19:25 イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパの妻マリアとマグダラのマリアとが立っていた。
19:26 イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。
19:27 それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。
◆イエスの死
19:28 この後、イエスは、すべてのことが今や成し遂げられたのを知り、「渇く」と言われた。こうして、聖書の言葉が実現した。
19:29 そこには、酸いぶどう酒を満たした器が置いてあった。人々は、このぶどう酒をいっぱい含ませた海綿をヒソプに付け、イエスの口もとに差し出した。
19:30 イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭を垂れて息を引き取られた。

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●2015年2月2日
斎藤さんこんばんは。
先週「マエストロ」を観に行きました。
コミカルな内容を想像していましたが、
一つ一つの場面やセリフが非常に考え抜かれていて、
帰ってからも印象深いシーンを色々考えさせられました。
ストーリーの事には触れずに印象に残ったことを書かせていただきます。

1.感動の二点  
 1)利益を上げる事は芸術を窮める事と並べられない。
   わたしは「プロフェッショナルとは利益を上げる事だ」という風潮に嫌気を覚える者です。
   日常の生活の中でこの重荷をいやというほど実感させられてるわたしは、
   音楽に触れる事によって癒しと自由と解放が与えられる事を求めています。
   これは音楽家の一時の思いつきや、浅はかな計画から与えられるものではありません。
   この映画に出てくる指揮者の天道が求めていたものは、
   人間の意思の及ばない天籟(てんらい)の境地でした。
 2)人は組織や立場を超えて、個人として理解しあう時、最高の能力を発揮する。
   指揮者対オーケストラではなく、それぞれの個々人がお互いと関わりを持つことが、
   良い音楽を築き上げていく重要な要素だという事を理解しました。
   よく会社で上役の人が組織として向き合う時は強いが、
   一対一の人間として向き合う時に弱いということがあります。
   指揮者の天道さんは権力などに全く頼っていない、
   一対一の音楽家として勝負しているところが本当に痛快でした。
   更に団員が困難に押しつぶされそうになったとき、
   最後の最後に愛を持って解決を導く所は、
   最近忘れかけていた理想の上司像を見るようでした。
   

2. 天籟(てんらい)について
   この言葉の意味をインターネットで調べました。
   http://ryukyunomirai.com/e7013639.html
   
   天籟(てんらい)とは自然の音という意味ですが、
   もっと深い意味があることがわかりました。
   天籟(てんらい)とは「荘子」の「斉物論篇(せいぶつろんへん)」に出てくる言葉で、
   「万物がめいめいの音を立てるのにまかせる」という意味だそうです。
   「天籟」を聞く立場とは、
   それらの多様性をそのまま認め、
   尊重してゆく立場とのことでした。
   おもしろいことに「斉物論篇」の中で、
   「音をおこさせている者は、いったい誰なのか。そんな者はいない。」   
   と言っているのです。

   
   困難に砕かれて、もう自分では、なすすべを持たないと思われる時に、
   初めて見えるもの、聴こえる物があると思います。
   そしてこれらの大切なものは愛に支えられると同時に、
   芸術家としての最高の表現は、自分自身の外側から、
   そして未だ経験のない人間の及ばぬ領域から、
   もたらされると気が付かされるのでしょう。

   フルート奏者のあまねが最高の演奏をした後で天籟を聴き、むなしいと感じたのは、
   その永遠さは自分自身の中に閉じこめておくことの出来ないものと悟ったからなのでしょう。
   そして天道が最愛の妻に贈ったものは、この世で最も美しいものとしての天籟でした。
   
   「音楽は手段ではなくそれ自身が最高の目的であり、神の声である。」というのが
   この映画のテーマなのだと思いました。

ラジオネーム「ピッカリング」より

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●2015年1月1日
斎藤さんこんばんは。

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

大作曲家の年賀を考えて見ました。
よろしくお願いします。
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みなさんあけましておめでとう、わたくはベートーヴェンです。
今年のおせちはいつもより美味しくなかったですか。
それは今年がわたしの年だったからです!
なんたって、うんめえ〜って位だからね。

みなさんあけましておめでとうございます、わたくしシューベルトです。
いえいえ今年こそわたしの年なんですよ。
ウールわしき水車小屋の乙女ってご存知ですか。

横から失礼、ウールられた花嫁を作曲したのはわたしです。
遅れました、わたくはスメタナです。

羊と言えば、メリー、メリーと言えばわたくしレハールですよ。お忘れなく。

わたくはメンデルスゾーン!
シューマンに電話をしたらちっとも出なかったんです!
わたくは「無言か!」って怒ったんだけど、電話の設定をよく確認したらやっとわけが分かりました。
何故って?それは「ひつーじ(非通知)」だったんです。


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ラジオネーム「ピッカリング」より

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●2014年12月4日
斎藤さんこんばんは。

朝目覚めのクラシックエントリーします。
曲名はメンデルスゾーン無言歌集第9番ホ長調、アダージョ・ノン・トロッポ 《慰め》です。

この曲は朝の歌でも有名な讃美歌30番「あさかぜしずかにふきて」にも使われて、
小鳥がさえずるすがすがしい朝を思わせてとっても良いのではないかと思います。
是非お試しください。

<讃美歌30番>

朝かぜ しずかに吹きて
ことりも めさむるとき
きよけき朝よりきよく
うかぶは神のおもい

ゆかしき神のおもいに
とけゆくわが心は
つゆけき朝のいぶきに
いきづく野べの花か

かがやくとこ世のあした
わがたま めさむるとき
この世の朝よりきよく
あおぎみん 神のみかお


ラジオネーム「ピッカリング」より

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●2014年10月16日
斎藤さんこんばんは。

ある作曲家のオープニングメッセージ考えてみました。

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「やあ、よく来たね。今日もつかれたろ。」
「よくこの店に来るのかい。この店の名前知ってるかい。」

「何、冬彦さんを演じた俳優さんの名前と同じだって!」
「それは四郎ね。」

「何、墨汁が薄くて字が滲んじゃうねだって!」
「それは擦ろうね。」

「何、もう徹夜続きでひげぼうぼうだって!」
「それは剃ろうね。」

「みんな寒くなってるじゃねえか。」
「この店の名前はサローネ、早く乾杯しようじゃねえか。」

「これからも来てくれよ。」
「えっ、俺の名前?」
「自動車マニアでスピード狂だったプッチーニだよ。」
「俺の車の運転席にはトップギヤしかないんだぜ。」
「人は俺の車を見てこう言うんだ。」
「プッチーニさんゆっくり走る時はどうするんですか?ってね。」
「そしたら俺はこう言ってやるんだ。」
「さあ?ローね?」

ラジオネーム「ピッカリング」より


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●2014年10月14日
本田さんこんばんは。
今わたしは家の建て直し後の引っ越しをしています。
引っ越しの本番は10/20(月)なのですが、
その準備で少しづつ段ボール箱をワゴン車で運んでいます。
今日も3往復しました。

ちょっと疲れましたが今お風呂上がりのottava saloneを楽しんでます。
今夜はわたしのとっておきの元気の出る曲
メンデルスゾーン交響曲二番第10曲 終末合唱「お前たちの種族よ、主に栄光と権力を与えよ!」
をお願いします。

ラジオネーム「ピッカリング」より

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●2014年10月1日
ゲレン大嶋さん、こんばんは。
ottava第二の開局、本当におめでとうございます。
この半年間本当に長かったです。
夕方4時間のゆったりとした時間を、
プレゼンターの皆さんとリスナーの皆さんが交流できる場が、
再び備えられて涙が出そうなくらいうれしいです。

特にゲレンさんはクラシックだけではなく、
コンテンポラリーな幅広い音楽をご存知ですので、
ゲレンさんの感性とご自身の言葉で、
色々な作曲家の表情を語ってくださることを楽しみにしています。

先日妻のためにご紹介いただいたバダルベイリの海はキラキラと輝く水面に
クジラが泳ぐさまが目に映るようで本当に感激いたしました。
今日はわたしがゲレンさんの放送を聴きながら、
つねづねやってみたいと思っていましたことをリクエストさせてください。
それはハンモックで寝ながら聴くのに、
似合う曲を紹介していただきたいということです。
真に厚かましいお願いですがどうぞよろしくお願いします。

ラジオネーム「ピッカリング」より


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●2014年9月24日
ゲレン大嶋さんこんばんは。

今日は家の建て替えのための銀行の契約があり無事終わってほっとしているところです。
わたしの妻に、今日ゲレンさんにリクエスト送るけど何がいいと聞きましたら、
「大きな海にくじらやイルカが仲良く泳いでいるようなゆったりとした曲が聴きたいとのことでした。」
何でも妻のいつもの夢に出てくるシーンだそうです。
わたしは具体的な曲が浮かばなかったので、
ゲレンさんに選んでいただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

ラジオネーム「ピッカリング」より。


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